
こんにちは。2025年もいよいよ終わりが見えてきましたが、私たち看護師にとって今最も気になるニュースといえば**「2026年度(令和8年度)診療報酬改定」**ではないでしょうか。
先日、政府から発表された「本体プラス3.09%」という異例の改定率。この数字の裏側には、人手不足への危機感と、医療体制の劇的な変化が隠されています。
2026年、看護師を取り巻く環境はどう変わるのか? 現場目線で3つのポイントに絞って大予想します!
1. 「賃上げ」は本物か? 給与明細が変わる可能性
今回の改定の最大の目玉は、なんと言っても**「医療従事者の処遇改善」**です。
基本給の底上げ(ベースアップ)の加速
これまでも「看護職員処遇改善評価料」などがありましたが、今回は他産業の賃上げスピードに取り残されないよう、より強力なインセンティブが検討されています。
特に「ベースアップ評価料」の仕組みが整理され、多くの病院で月額数千円〜1万円規模の基本給アップが期待されます。
夜勤手当や各種手当の評価
深刻な夜勤担い手不足を背景に、「夜間看護体制加算」の見直しも進んでいます。ICTを活用して見守りを効率化した病棟に対してだけでなく、夜勤に従事する看護師個人への還元がより明確な形になることが予想されます。
2. 「DXとタスクシェア」が変える現場の日常
「忙しすぎて、患者さんの話を聞く時間がない…」。そんな現状を打破するために、2026年はテクノロジー導入が加速します。
「看護必要度」の入力が変わる?
これまで膨大な時間を奪ってきた「重症度、医療・看護必要度」の評価。2026年改定では、電子カルテのデータを自動で吸い上げる仕組みや、AIによる判定が推奨される見込みです。
「記録のための残業」が減り、看護師が本来の専門業務に集中できる環境への一歩となるでしょう。
特定行為研修修了者の大活躍
医師の働き方改革(時間外労働上限規制)に伴い、医師のタスクを看護師が担う「タスク・シフト」の評価がさらに上がります。
特定行為研修を修了した看護師が配置されている病棟には高い点数がつくため、「資格を持つ看護師」への手当や優遇が一段と強まるはずです。
3. 「脱・病院」の加速。訪問看護が主役の時代へ
2026年改定のもう一つの柱が、**「在宅医療・訪問看護の手厚い評価」**です。
病院から地域へ、看護師の移動が始まる
「急性期病棟」の基準がさらに厳格化される一方で、在宅復帰を支える「地域包括ケア病棟」や「訪問看護ステーション」への報酬が加算される方向です。
これにより、病院で働く看護師だけでなく、訪問看護や在宅ターミナルケアに関わる看護師の需要と待遇が劇的に向上します。
24時間体制への評価
精神科の訪問看護や、看取り対応を24時間体制で行うステーションへの評価が強化されます。「夜間の電話対応」などへの負担に対する適切な報酬が設定されることで、在宅現場の労働環境改善も期待されています。
4. 私たちはどう備えるべきか?
2026年の看護業界は、「ただ頑張る」人よりも**「変化に対応できる」人**が報われる時代になります。
• スキルの「掛け算」を持つ: ただの看護師ではなく「看護師 × 特定行為」「看護師 × ICT」「看護師 × 在宅」など、改定で評価される分野にアンテナを張りましょう。
• 自分の病院の「算定項目」を知る: 自分の給料がどこの加算から来ているのかを知ることで、病院経営における自分の価値を再確認できます。
最後に:2026年は「看護が報われる年」になるか
3%を超える改定率は、国からの「看護師を辞めないで、もっと評価します」というメッセージでもあります。
もちろん、病院経営の厳しさから、すべての利益がすぐに私たちの給料に直結するわけではありません。しかし、「看護の質」が「病院の収入」に直結する仕組みは、今回の改定でさらに強固になります。
2026年、変化の波をチャンスと捉えて、より自分らしく働ける環境を選び取っていきましょう!